― その5 ―

コース:


第1日:
関町(三重県)―上野市
―笠置
―岩船寺・
浄瑠璃寺・
新薬師寺・
薬師寺


第2日:
平城宮跡・
秋篠寺・
上津屋流れ橋・
上加茂神社・
建勲神社


第3日:
金閣寺:
大覚寺






雨足がひどくなってきて秋篠寺へ着いた頃は一層ひどくなっていた。
森か林かという境内を回って本堂にようやく入れば、そこには背の高い技芸天がおられる、その左に傾げたお顔が何とも美しい。ムスメは見とれていた。

ここで思ったのだけれど、浄瑠璃寺・新薬師寺・秋篠寺と、本堂の正面から入ることができないということ、正面は扉をおろし薄暗い。保護のためやむを得ない事なのだろうが、雨でない限り正面から入って仏様たちを自然光の中で見てみたかった。
それにもうひとつ、どこも御像のすぐ前まで行かれるということだった。どうも京都などは廊下の先からうかがうようにしかお姿を拝見することはかなわないのに、どこも、どうぞどうぞゆっくり拝観されてくださいと言わんばかりにすぐ足下まで行けるのである。
先に書いた法華寺などは畳敷きのお堂にあがり拝観するのだが、その小さな御厨子の中の観音様の前に懐中電灯が置いてあり、ご自由にお使い下さって拝観下さいと言われた。――今もこうして拝観させてもらえるのだろうか?
大雨でなければ境内をゆっくりと拝見して塔が建っていたところだのを見たかった。
今度はいつこられると言うのだろう???

ここでムスコがまたまた爆笑ものをやってくれた。
「おいらみるのは境内だけでいい」
「なんで?」
「一円だから」
この会話だけでおわかりになるだろうか?
神社仏閣は入り口にたいていどこもこんな立て札が建っている
「境内一円」「禁煙」とかね!
どのお寺に行っても4人での拝観料はバカにするものではなく、文句を言いながら財布を開く親の姿を見て彼なりに考えたことなのだ!
けいだいいちえん…・
我が家の旅はまだ続く……… 

最後に、本日の郵便局です。
奈良法華寺局・奈良秋篠局・下狛局・山城田辺局・伏見下鳥羽局・京都柊野局・京都北局・京都紫野御所田局

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