― その3 ―

コース:


第1日:
関町(三重県)―上野市
―笠置
―岩船寺・
浄瑠璃寺・
新薬師寺・
薬師寺


第2日:
平城宮跡・
秋篠寺・
上津屋流れ橋・
上加茂神社・
建勲神社


第3日:
金閣寺:
大覚寺












一には功の多少を計り彼の来処を量るべし
二には己の徳行の全と欠と多と減を肘るべし
三には心を防ぎ過を顕すは三毒に過ぎず
四つには正しく良薬を事として形苦を済わんことを取る
五つには道業を成ぜんが為なり世報は意に非ず

東を向いてお父さんお母さんご先祖さま
南を向いて人生こしかた先生
西を向いて夫、妻、子供、兄弟、姉妹
北を向いて友達
上を向いて神仏
下を向いて仕事を手伝って下さる人々
謹みて六法を礼拝し奉る
よろこびと感謝とうやまいの心をもって

これは、薬師寺で毎年行われる小・中生向けの寺子屋での食作法(小中向けでなくてもやるのですが)上が五観の偈(ごかんのげ)、下が六方礼拝(ろっぽうらいはい)、まずこれを覚えさせられて、食事のたびにこれをやります。
ムスコが、帰るなりそらんじてくれたのには、涙が出るほど驚きました。そしてそのそらんじたものは関西のイントネーションでまた一層かわいらしかった。

今、薬師寺を案内してくれるムスコに、本当に1人でここまできてよく頑張ったねというと、誇らしげな笑顔がかえってきました。
来年には落慶と言われる大講堂、そのころはまだ足場が組まれていたようですが、今はその美しい姿を見せてくれています。屋根のをしびを指さしてあのすぐ下まで登っていったんだ、大きいんだよ〜と盛んに説明してくれます。すごいね、あそこまで上がる人なんてこれから先はめったにいないんだよ。
広い広い境内を嬉しそうに眺めているムスコ。東院堂にいらっしゃる聖観音像をハンサムなんだよともいっていた。
裳階のついた三重塔がまるで自分のもののように自慢をしている。

本当にこの三重塔はすばらしい。私が修学旅行できたころは、塀も壊れかけたようなお寺で東塔と東院堂、本堂は仮だと言っていたし仏足石は外にあったし西塔なんて礎石だけだった。ま、よく檀家を持たないお寺がきれいになったね、御写経のおかげだけれどね。
薬師寺も北に道を挟んで写経道場や玄奘三蔵院・慈恩殿がある、ムスコはここで寝起きをしていた。
今は部活で休みもとれずに、行きたくても行けない寺子屋になった。今度はお手伝いできてくださいねと誘われていた。

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