はなはな歳時記 ・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・ 紫陽花画集


木槿(むくげ)


アオイ科の落葉低木。シリアあたりの原産であるが、平安時代に中国から薬用植物として伝わったらしい。蕾を乾かしたものを胃腸カタルや下痢の薬に用い木の皮にも同様の効果があるという。

花が朝開いて夕方にはしぼんでしまう所から「槿花一朝の夢」と栄華のはかなさに例えられた。

花の色は紅紫色がふつうだが、白色のほかピンク・黄色などの園芸品種が生まれており、八重咲きのものもある。

韓国ではこの花を国花にしている。

――入門歳時記
(角川書店)
より


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