同じ時間に 家路へ着く 地下鉄
人も 広告も変りばえしない そんな中 向かいの席を見ると
ぼくと同じ本を読むきみに 目が釘付けになった
きみも 気が付いて 微笑んでくれたね
お互いに 驚いたよね それが 恋の始まりだった

お互いの家に通うようになって 
やっぱり 驚いたのは 好きな本 好きなCD
好きなビデオが これほど 同じだってこと
信じられないけど ぼく達は どこかで シンクロしていたのかな
友達に「顔も似てる」って言われた時 本当にそう思った

同じ時間に 家路へ着く 地下鉄
こんな近くに きみが居たなんて
なぜもっと早く 気が付かなかったんだろう
やり過ごした時間が 切なくて
きみと過ごす時間が 短すぎた
なぜもっと早く 気が付かなかったんだろう

「ありがとう」 最後の言葉 何に対しての言葉なのか
ぼくの方こそ 「ありがとう」きみに会えたこと 
きみと過ごした 愛し合った時間に
「ありがとう」

きみと居た時間は ひどく短く感じて
きみがいない時間は ひどく長くて
こんなにも きみの事 愛してた 
自分に驚いて

きみのいる あの空まで この思い
届けばいいのに

あの空まで この思い 届けばいいのに

illustration: 紫陽花 


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