この街は とてもやさしくて さびしがりやだから
似たもの同士が集い合うのかもしれない
きみに出会ったのも ただの偶然じゃない
すでに 決まっていたこと それは遠い未来からの約束
この手に触れた雪も あの月も
そうさ すでに きみのため 用意していたんだ
あの角のカフェに きみが毎朝 コーヒーを飲んでいたこと
一つ筋奥の本屋へ 毎日 通っていたこと
なんだって知ってる ぼくはきみの一番のファン
笑うと 小首を傾げる癖が たまらなく愛しい
ぼくが いつも どんな思い出 コーヒーを注ぐのか
なんて きみは 知るよしもない
でも きみは ある日 ぼくに気が付いた
ぼくのためだけに その微笑みを向けているきみ それは
すでに 決まっていたこと それは遠い未来からの約束
二度と あの悲しむ顔は 作らせないよ
そうさ すでに きみのため 用意していたんだ
そうさ きみのため 強く 強くなれるよ