唐辛子、また蕃椒とも書くナス科の植物。メキシコはじめ熱帯アメリカの原産で、コロンブスによって発見されスペインに持ち帰られ、日本へは16世紀後半にタバコと共に伝来したと言われます。
唐辛子の独特の形状や色の変化は俳人たちにも好まれたようで、いろいろに詠まれています。
はらわたもなくて淋しや蕃椒 正岡子規
那須野過ぐ芒のあとの唐辛子 森澄雄
今日も干す昨日の色の唐辛子 林翔
コレは以前水彩で描いたものを写真に撮り、GIFにして加工したものの一部です。写真のままのJPGのほうが鮮やかです。葉の端がぶち切れています。紙に描いた時から入りきらなかったのですが、こうしてみると大変気になる部分です。
唐辛子は、昨年取れたのがたくさん残っているので今年は作っていないですが、近所の畑で今なっています。苗1つ植えるとかなりの収穫になる嬉しい野菜の1つです。
実は黄緑から緑になって黒っぽくなって赤くなる。きれいですよ。
ススキの頃に収穫して何日も干すと、中は空洞で干からび種がぱさぱさしているだけ。上に紹介された句のとおりです。(絵師独言)
今回はちょっとおだやかに作ってみました(笑)
身近にあるものをちゃんとスケッチして描く、というのは私はしてきてないのですごいな、と思います。ましてや自分で育てた物を描く、というのは観察の度合いが全然違うと思う。
唐辛子は、一旦黒っぽくなってから紅くなりますね。時々濃い紫色の実を見たことがあります。
細長い、いわゆる「鷹の爪」みたいなのは食用だと思うけど、丸い観賞用?のも可愛くて好き。(詠み人の言)