両脇をすっかりコンクリートの護岸壁で覆われてしまった現在の神田川ですが、それでも川が残っているだけでも幸いなのかもしれませんが・・・
柳森神社も、当時は、もっとずっと風情のある、川辺のお社だったことでしょう。当時は、毎月15日の出開帳と書いてありますが、今では、毎年10月5日に、町会主催の「たぬき祭り」があるようです。「たぬき汁」や「たぬきソーセージ」ってどんなものなのか、一度行ってみようかなぁ・・・。
「たぬき」は「他抜き」、つまり、他に抜きん出る、ということで、出世開運を求める江戸庶民たちで、おおいに賑わったそうです。八百屋の娘から将軍ご生母という究極の「玉の輿」に乗った桂昌院も信仰が深かったこともあり、大奥の女中から江戸のギャルに至るまで、女性たちのお参りも非常に多かったようです。
ご本尊の「おたぬきさん」は、七寸ばかりと本文にもあるように(お寺のパンフレットによると、高さ15cm、幅10cmの乾漆仕上げの木像)、小さなものらしいですが、その形を模した大きな石像が、鳥居の脇にあります。
由来を知らないと、「変わった狛犬だな」と思って見過ごしてしまう可能性もありますが・・・拙宅掲示板で「わだち騒動」を呼んだ素晴らしい造形をもう一度ご堪能ください(笑)
(←皆様のご要望に応えて〔?〕クリックするとあの拡大写真が・・・)
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